【突発性難聴】薬を飲んでもすっきりしない原因は…
2022年01月21日
今回は、『突発性難聴』に関わるお話をします。
当院では突発性難聴を鍼灸で改善出来るよう施術を行なっています。その中で質問があった『薬を飲んでるのにすっきりしないのはなぜ?にお答えしていきたいと思います。
突発性難聴ってどんな症状が出るの?
度々、芸能人でも『突発性難聴』に罹ったとニュースになることがあるこの病気ですが、具体的にはどんな症状が出るかご存知ですか?
突発性難聴とは、今まで聴力に支障が無かったのに急に耳が聞こえない・聞こえにくい。
または、耳に水が入った様な感じで音が反響して、何を喋っているかわからない等…。
このような症状は生活をする上で大変かと思いますが、お仕事をされている方は特に不自由を感じるかと思います。
突発性難聴はその文字の通り、『急に(突発)』その症状が出てくるので、自分の気持ちと症状が一致せず不安になられて来院される方が非常に多くいらっしゃいます。
耳鼻咽喉科でお薬を処方されているのに、なぜ鍼灸院に来られるかと言うと…。
・病院で治療を受けたけれど、改善しなかった
・病院から処方された薬を飲んだけれどすっきりと治らない
こういったお悩みを持っている方は当院へ問い合わせをされます。
その方達をみていると、
突発性難聴は原因不明と言われていますが、共通する生活習慣がある
ことに気がつきました。
それに関して、当院の患者様にもお話していることをお伝えしたいと思います。
3つの共通点とは?
実際の耳の器官に問題がある、手術をすれば改善するということもあるのですが、
ほとんどの人は、耳の中の構造上の問題はあまり見つからず、ステロイドなどで耳の炎症を抑える治療がメインとなります。
当院が考える直接的な原因ですが、
①炎症
②リンパ(水)の循環
この二つと考えています。
耳の内耳の部分に炎症があったり、リンパ液の循環が悪くなり
薬でこれらを改善できたら症状がスッとなくなる可能性があるのですが、もし改善できなかったら・・・?
当院が考えるのは
問題が起こっているところに根本的な問題はない
という事です。では何が考えられるのかというと、
1、首・背骨(自律神経) |
頭・耳・脳へは、心臓から血液が送られてきて、それぞれが機能しています。首や背を必ず通っていきます。 通り道である首や背の状態が良くない場合、通り道を阻害する状態になるので血流・水の循環が悪くなってしまいます。 姿勢の悪さだけではなく、首や背骨の悪さは自律神経が原因となっている事が多々あります。 自律神経は無意識に身体を調整してくれる神経です。 |
2、免疫力(内臓) |
免疫力は内臓。 それを自然治癒力で処置できたらよいのですが、 内臓力の低下により免疫力が落ちていると、炎症が起きた時に治す力がないのでより炎症が強くなり、耳の問題を起こしていると考えています。 |
3、リンパ循環(血流) |
火を消す時に水で消すように、炎症が起こったら体内の水分を集めて熱(炎)を抑える(消火)するのが人の自己修復機能です。 リンパ液の循環の悪さは血流の悪さです。 体内の水分(リンパ液)の循環が悪いなどの問題があれば、消火(がしきれなかったり消火までの時間がかかったりします。それが、リンパ循環が悪い場合の治りにくさに繋がります。 |
上記を見ると、身体の仕組みの原因と言えますね。
この3つを改善していくのが突発性難聴を改善していく鍵となるのです。
○○の症状がある人は症状が再発しやすい!
先の項目で『首・背骨(自律神経)』『免疫力(内臓)』『リンパ循環(血流)』に問題がある方が突発性難聴が改善しにくいというお話しをしましたが、そういった方は症状が出ている事が多くいらっしゃいます。
どんな症状が出ているのかというと…
①慢性的な首・肩こり | ②手足の冷え | ③目覚めがスッキリしない |
これがあると、治りが非常に悪くなります。首と肩の循環が悪いので炎症を起こしやすく、炎症が取れにくくなります。 |
血流が悪いと手足が冷えやすく、冬だけではなく夏も冷えやすい方は要注意ですよ。
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これは免疫力の低下のサインです。当院に突発性難聴の鍼灸を受けに来られる方に朝の目覚めを聞くと、スッキリした目覚めはほとんどないと答えられます。 |
この3つの症状ポイントでご自身が当てはまる方は、薬だけ飲んでいてもなかなか効果が出ず悩まれる方が多いですよ。
まとめ
突発性難聴の治療薬が効きにくい方は
①自律神経の不調でもある首肩こりを持っている
②血流の悪さから手足の冷えがある
③目覚めの悪さは睡眠の質が悪い証拠。免疫力が低下しています
この3項目に心当たりがある人は、突発性難聴が治りにくい・治っても再発しやすいです!
薬の効果を上げるにはまずは身体の仕組みを改善していく事を目標にしましょう!
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