妊婦さんの恥骨痛改善ストレッチ

2021年10月4日

こんにちは、ゆとり鍼灸治療院の東です。今回は妊婦さんに多い恥骨痛のお話をしていきたいと思います。
簡単なストレッチもレクチャーしますので、快適なマタニティライフにお役立て下さい。

 

 

妊娠中のトラブルに多い恥骨痛

今回は、妊婦さんの恥骨痛改善ストレッチを紹介していきます。

妊娠するとお腹が大きくなりますが、25週を過ぎたあたりからどんどんお腹が大きくなってくるという方が多いですね。

だいたいその時期になってくると、恥骨部(お腹の下腹部に恥骨結合という部分)に痛みがでやすくなってきます。

なぜ痛みが出やすくなるかというと、妊婦さんはお腹の中で赤ちゃんをそだてていく段階で、骨盤がゆっくりと(どこに)移動していきます。
出産に向けて、リラキシンというホルモンが出てきます。

リラキシンの働きは、恥骨結合を緩めて骨盤を開きやすくして、赤ちゃんが産道を通りやすくする準備を始めていきます。(最近の研究ではリラキシンは血管新生の働きや原始卵胞発育促進の作用もあるということです。妊娠や妊娠維持に大切なホルモンですね)

だんだんと恥骨結合がゆるんでくるので、恥骨結合に痛みが出やすくなっているのです。

なぜこのストレッチが恥骨痛に聞くか?

恥骨痛が起きるのは、恥骨結合が緩くなるのが原因ですが
それが痛みとして出てくるのは、骨盤の歪みがあるからです。
骨盤の歪みがあると、緩くなった恥骨結合が擦れてその部分に痛みが出てきます。

骨盤周辺の筋肉はたくさんあり、体幹や内臓を支えています。
日常生活のクセや姿勢、仕事や定期的な運動などで骨盤の歪み具合は変わってきます。

特に妊婦さんは骨盤がだんだんと前傾に移動していくので、姿勢を保つ為に骨盤周囲の筋肉は身体を支えようと必死です。

このストレッチでは、身体の側面にある筋肉の

・大腿筋膜張筋

・腰方形筋

にアプローチします。両方とも骨盤を支えている大事な筋肉なので次のストレッチの説明をしっかりと頭に入れて、身体のケアをしてください。

しかも!

将来的に妊娠した時に、恥骨痛が出たら嫌だなぁ。という方にとっても良いストレッチになるので、生活に取り入れてみてくださいね。

身体の状態はコツコツと続けていくことで変わったり、維持が出来るので頑張ってみてください!

 

ストレッチ中の注意点

ストレッチの方法自体はとても簡単です。

どこでもすぐにできることをコンセプトにしています!

ただ、こちらのストレッチをしてもらう際に、当院のオリジナルも加えています。

それは深呼吸です。深呼吸を一緒に行いことによって、体の中に気をとりこむ。そして循環をよくするという効果を期待してやっていきましょう!

この深呼吸が大事ですよ!

深呼吸が自律神経を整え、筋肉を伸ばしてくれるので、呼吸はしっかりと意識してくださいね!

深呼吸が大事です!!(2回目)

 

ストレッチの方法

① 足を肩幅程度に軽く開きます。

② ※右手、左手どちらからからスタートしても良いです。
両手をバンザイのように上げて、片方の手首を持つ。

③ ここから身体を横にゆっくりと倒す。

ただこの際に倒しながら持った右腕、右足の方に重心がかかるような感じで横をゆっくりと伸ばしていきます。(伸ばされていない方へ重心をかける)


伸ばす際はできる範囲で結構なので伸ばしてください。

④ 伸ばし切った時に、深呼吸をして5秒キープします。


そしてゆっくり身体をまっすぐにもどします。

こちらを左右行ってください。
左右一回ずつをワンセットで行ってください。

 

ポイント①

深呼吸をするときは鼻からしっかりと空気を吸い込んでください。
息を吐くときは口から細く長く吐いてくださいね。

ポイント②

画像のこの部分が伸びているのを意識してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

回数と頻度

一回5セットで行ってください。1日3回を目安に行ってください。

例としては朝昼晩などですが、生活スタイルによって違うと思うので、ご自身のやりやすい時間にやってみてください。

継続は力なりです。コツコツ続けましょう!

 

動画からも同じ内容が見られます!