東洋医学的妊娠初期の過ごし方

2019年08月14日

妊娠初期はからだはどのような状態になっているの?

「東洋医学的妊娠初期の過ごし方とは?」についてお話をさせていただきます。

ゆとり鍼灸治療院は「不妊施術」「マタニティー(妊婦さん)施術」「産後の不調の施術」で通院されておられる方が多いです。

「不妊施術」で陽性反応・妊娠されたほとんどの方は安定期を経て「マタニティー施術」に移行して安産ケアを行なっていきます。

 

 

その中で妊娠初期は妊婦さんの不安が強く、特に不妊治療を行なって来られた方は不安はより強いです。その不安に寄り添って行くのも私たちの役割の一つです。

その中で、質問として多いのが「妊娠初期の過ごし方?」についてです。

最近はインターネットが普及して色々な情報があふれています。そのことで患者様は困惑されておられる方も多いように見受けられます。

妊娠は病気ではないのですが、からだがお腹の中で赤ちゃんを育てるための体に変化していき、お腹の中の赤ちゃんが中心の体になっていきます。お腹の中の赤ちゃんに栄養が巡りますので、ご自身の命が第1優先ではなくなるのです。

自分の体にだけ栄養やエネルギー(気)を使えなくなるのです。そのことによって、患者様ご自身のからだの不調が出やすくなります。

 

 

当院の患者様でも仕事をされておられる患者様に多い傾向なのですが、妊娠初期につわり症状が出やすくなります。お腹の中の赤ちゃんの成長が順調な方は食べづわりが出やすい傾向にあるようです。

当院では、妊娠初期の症状は「赤ちゃんからの声」ととらえています。お腹の中の赤ちゃんが優先的に養われるので、ご自身の細胞の力=自然治癒力が低下します。

自身の体の不調(疲労)を治癒・回復させる力が低下するので、疲労が溜まりやすくなり、肩こり・吐き気・めまい(フワフワする感じ)などが出てくると考えています。妊娠初期はホルモンバランスがお腹の中で命を育む体制に変わるので、不安定になりますからね〜。

では、妊娠初期はどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?

東洋医学的な考え方として、妊娠初期はお腹の中で新しい命を育みますので、ご自身の体を十分に栄養ならびに休息を取っていただき、体の余力を作り、お腹の中の赤ちゃんに栄養(血)とエネルギー(気)をたくさん送れるようにすることです。簡単には休息(睡眠)と気(エネルギー)の流れの良い状態を保つことですね。

仕事をされておられる方は、今までと同じような生活ができない状態なのに、今までと同じような生活をし、しかも休息(睡眠)は増やさない状態では当然体調に異変・不調が出ますよね。

 

 

妊娠初期は特に疲労を溜めない、疲労回復力を上げてお腹の中の赤ちゃんの声に真摯に向き合っていただくことが大事になります。妊娠は病気ではありませんがお腹の中で新たな命を育みますので体への負担は大きくなります。このことを理解していただきますと今までとは違う妊娠初期の過ごし方をされる方が多くなると思います。

また、野菜不足にはサプリメントで補給されるのと同様に、体に大きな負担がかかる妊娠初期は漢方鍼灸とマタニティー整体で体の負担を減らし、お腹の中の環境をより状態に保ちましょう!