疲労回復と腰痛に鍼灸ができること
2025年09月2日
「慢性的に腰が重い」「疲れが溜まると腰痛が悪化する」
このようなお悩みをお持ちの方はとても多く、当院でもご相談の多い症状のひとつです。
実は、腰痛と疲労は切っても切り離せない関係にあります。体が疲れていると筋肉や血流に悪影響を及ぼし、腰痛を招きやすくなりますし、逆に腰痛が続くことで疲労が抜けないという悪循環に陥る方も少なくありません。今回は「疲労回復」と「腰痛」の関係、そして鍼灸による改善のポイントをご紹介します。

疲労と腰痛の関係
1. 筋肉疲労と血流不良
長時間のデスクワークや立ち仕事、家事や育児で腰に負担がかかると、腰まわりの筋肉が硬直し血流が滞ります。疲労物質が排出されにくくなり、腰の重だるさや痛みが出てきます。
2. 自律神経の乱れ
ストレスや睡眠不足が続くと自律神経のバランスが乱れ、筋肉の緊張が取れにくくなります。その結果、腰痛が慢性化し、同時に疲労も蓄積していきます。
3. 姿勢の悪さ
疲れてくると背中が丸くなり、腰に過度の負担がかかります。猫背や反り腰などの不良姿勢は、腰痛を悪化させ、体の疲労感も強めてしまいます。


疲労回復と腰痛改善のためにできること
規則正しい生活リズム
・睡眠時間を一定にし、深い眠りをとる
・就寝前のスマホやPCを控え、副交感神経を優位にする
・朝日を浴びて体内時計を整える
栄養バランスの取れた食事
・ビタミンB群(豚肉・大豆・卵)でエネルギー代謝を高める
・カルシウム・マグネシウム(小魚・海藻・ナッツ)で筋肉のこわばりを予防
・タンパク質(肉・魚・豆製品)で筋肉や体力を維持
適度な運動とストレッチ
・腰まわりのストレッチで筋肉の柔軟性を保つ
・ウォーキングで血流を促進
・深呼吸やヨガで心身をリラックスさせる
当院でのアプローチ
当院では「疲労回復」と「腰痛改善」を同時に行うことを目的に、鍼灸施術を取り入れています。
1. 血流改善と筋肉の緩和
鍼で腰やお尻の深部筋肉を直接刺激することで血流を改善し、疲労物質の排出を促します。慢性的な腰の重さが軽減し、体全体の疲れも取れやすくなります。
2. 自律神経の調整
鍼灸は副交感神経を高め、全身をリラックス状態へ導きます。睡眠の質が向上し、体が自然と疲れを回復できる状態へ整います。

3. 体の歪みの調整
体の歪み(筋肉の歪み)があると肩に負担をかける体の構造(姿勢)になります。
肩に負担をかける構造を改善することにより肩こりを根本から改善します。

4. 主なツボ
- 腰陽関(ようようかん):腰の緊張を和らげるツボ
- 腎兪(じんゆ):腰痛改善に効果的で体力回復もサポート
- 足三里(あしさんり):全身の疲労回復に欠かせないツボ
- 三陰交(さんいんこう):自律神経を整え、内臓機能を高める
これらを組み合わせて施術することで、腰痛と疲労感を同時に改善することができます。
当院での改善例
- 40代男性:「長時間のデスクワークで腰痛が悪化、常に疲れている」 → 鍼灸で筋肉のこりを緩め、自律神経を整えた結果、腰痛が軽減し疲労感も改善。
- 30代女性:「育児で腰が重く、夜も疲れが取れない」 → 腰のツボと全身調整で睡眠が深くなり、腰痛も和らいだ。
- 50代男性:「慢性的な腰痛と倦怠感」 → 定期的な施術で体力が戻り、趣味のスポーツを楽しめるようになった。
まとめ
腰痛と疲労はお互いに影響し合い、悪循環を引き起こします。改善には、
- 規則正しい生活習慣
- 栄養バランスの取れた食事
- 適度な運動とストレッチ
- 鍼灸による血流改善と自律神経調整
この4つを組み合わせることが大切です。
「疲れが抜けない」「腰の重さがつらい」と感じている方は、ぜひ一度当院にご相談ください。鍼灸は体の内側から回復力を高め、腰痛と疲労の両方を改善へ導きます。















